bluefairy
管理員
站長
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發表 7398
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存款 2000000
註冊 2005-5-28 來自 DT 同業公會觀音山分部
狀態 已離線
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#1 4代目 YAMAHA DT230 LANZA
GPZの一件がきっかけでどうしてもバイクに乗りたくなってしまった私は、
雑誌やインターネットで手頃なブツを探しはじめた。最初の標的はセロー225。
考えるだけであのしっくり感がよみがえってくるようだった。
そんなわけでいろんなバイク屋をフラフラと物色していると、あるバイク屋の店頭に、
とてつもなくカッコイイ250CCクラスのオフロードバイクがたたずんでいた。
細身でスラリとして、どことなく鋭さを帯びた車体。眼の覚めるような青。
一目でシブい!!とうなってしまった。その車体に書かれた「LANZA」という
横文字をインターネットで調べて、ようやくそのバイクの名前を知った。
それが、ヤマハDT230「ランツァ」である。
その後もあちこちのバイク屋に行ってはセローを探していたのだが、心のどこかに
ずっとあの鋭い車体が焼きついて離れない。某バイク屋のお姉さんと
「ここのセローも程度良さそうですねー、KLXも悪くないッスねー。」などと
ヘラヘラ話していながらも、ずっとランツァが気にかかっていた。
すでにいくつかのセローに候補を絞った段階まで入っていたにもかかわらず、結局どうしても諦めきれずちゃぶ台をひっくり返して、予算オーバー覚悟で
ランツァの捜索開始!!名古屋市内には手頃なブツがなく(最初に店頭で見たやつは新車で40万以上した)、最後には車で1時間以上離れた
岐阜のバイク屋まで出向いてついに購入。数万の予算オーバーだったが、当初の予定と全く違うバイクの購入に踏み切ってしまった自分の行動に、
我ながら驚いてしまった。自分では気づかないが、もしかしたらすさまじい衝動買いか、もしくは突然予想外のギャンブルにうっかり手を出して
一気に破滅する性格なのかも知れない。
印象は、とにかく乗りやすい!というもの。
「トラクションコントロール」という、機械が適度なエンジン出力を勝手に計算してくれる、という、ありがたいのか余計なお世話なのかよくわからない
最先端技術なシロモノがついている。そのせいかどうかは不明だが、カーブなどの進入から脱出までが実にスムーズな感じを受けた。このバイクで
初めて林道に行ったのでその当時はよくわからなかったが、後にシェルパに乗るようになって、土の上ではバイクの後輪は滑りやすいものだと実感した。
つまり、トラクションコントロールで後輪のすべりは相当減っていたのである。(上級者に言わせれば、後輪をドリフトさせたいのに勝手に作動しやがる
この機能は大きなお世話、らしい。が、そんなレベルにはほど遠い私などにはありがたい話だ)
車体も軽く、取り回しも何の問題もない。オンでもオフでも乗れる、という考えに基づいて作られているためサスストロークは短く車高も低めだが、
そんなもの普通に林道に行く分には何の問題もなかった。よほど荒れた岩場にでも行かないかぎり影響は全くないはずだ。
このバイクになってから、週末のたびにあちこちにツーリングに出るようになった。
その理由の一つは、このバイクの乗りやすさにあると言っていい。コーナーを抜ける毎に少しずつうまくなっていくような錯覚すら覚える乗りやすさが、
どこまでも行けるような気にさせてくれた。このバイクが、私にツーリングの楽しさを教えてくれたのだ。
またこのバイクの長所として特筆しておくべきは、その見た目のカッコよさだ。セローに候補を絞っていた私の当初の予定を、見た目だけで全部
ひっくり返してしまった(←見かけで女にだまされるタイプ)その洗練された鋭いデザインは、例えば街中で隣にビッグバイクが並んでも見劣りしない。
そんなシブさを備えている。山の中などで休憩中、止めたバイクを眺めては一人でそのシブさに悦に入っていたものだ。
欠点も多少あった。その最大のものが「44km/h減速プログラム」というヤツで、速度がだいたい44キロくらいのときにスロットルを開けると、急に
一瞬ガス欠になったようにトルクがスカッ!と抜ける現象が時々起きてしまう。これがカーブの途中でバイクを倒しているときに起きるとたまらなく恐い。
(どこかの雑誌かホームページか何かで、車検対策のためにメーカーがわざとした、という文章を見たような気がする。詳しくは不明ですが、LANZAに
乗っている人のインプレなどを見るとけっこう同じ事を経験している人がいるので、気のせいではない事は確実。ただし、古い年式のもの限定らしい)
2ストだから仕方ないが、燃費はやはり良くない。平均18km/Lくらいで、どれだけ気をつけても20km/L台に抑えられることは滅多になかった。
タンク容量が11Lなので、ほぼ200kmほどでガス欠になる計算だ。ガソリンスタンドの少ない山道や林道などを走るには、これはけっこう短くて困る。
メーターが140kmを越えると、目が勝手にガソリンスタンドを探して泳ぎはじめるようになってしまう。地図を見て、スタンドの有無でツーリング場所が
限定されてしまうこともあった。
2ストオイルの消費量もけっこうなもので、1本で1000kmもつかどうか、くらいである。減り具合を甘く見ていると、山のド真ん中でオイル切れの
警告灯がついたりする。それ以来、ツーリングにはオイルを1本つねに携帯していないと、不安で仕方ない。
また、2ストの性格上、気持ちよくフケてエンジンの力が発揮できる回転域(いわゆるパワーバンド)が狭く、またかなり高回転の範囲にある。そのため
このバイクの能力を引き出すためには高回転を維持している必要があるが、林道や山奥のウネウネ道などではそれがけっこう難しい。うまい人は
少しアオり気味にしてその性能を発揮してバリバリ走れるだろうが、私のようなシロウトはエンジン回転をうまく高めに維持できず、低中回転で
ブスブス言わせながらトロトロ進むしかない。低中回転しか出せないと、4ストと同じかむしろそれ以下の力しか引き出せない。・・・まあ、これは
欠点というより、腕の問題ですね。
あと、空力の問題か高速道路はかなり苦手。エンジンパワーは有り余っているのに、90km/hを越えたあたりから車体がフラついて身体もキツく、
とてもそれ以上出す気になれない。気合と体力さえあれば150km/hくらいは出るんでしょうけど。
と、まあ欠点はいろいろあったものの、基本的には本当に乗りやすく、いいバイクだった。かつて一切のメンテナンスを放棄していた私が、自分で
オイルやプラグを交換し、タイヤの減り具合やスポークのゆるみをチェックした。林道に出かけた後には軽く洗車もした。
自分のバイクにここまで手をかけ、愛着をもって接したのは初めてだった。乗り潰すほど、長く大事につきあっていこうと思っていた。
・・・ところが、ある蒸し暑い夏の日。
近年、名古屋で多発している変態放火魔の標的にされてしまい、夜中の2時に大破炎上!!
数秒後には産廃と化した・・・合掌。
改造 : ほぼ完全ノーマル。唯一の変更はプラグのみ。
プラグ スプリットファイヤー
効果 : 残念ながら、力も燃費もNGKのノーマルプラグとほとんど変わりなかった。
うまい人ならうまく能力を引き出せるのかも知れないが、私にはただのムダ使いに等しかった。
附件
1: lanza.JPG (2009-3-24 12:07 PM, 27.85 K)
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風吹心動..車動..人動.... 1973 TY一代目經典配色
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